こんにちは。現役東工大生の鼎です。
1990年に共通一次試験に代わり採用されたセンター試験。
そのセンター試験もついに2020年度で廃止ということが決定しています。
その代わりとなるのが大学入試共通テストです。
その廃止になった理由と変更点。
そして受験生がその変化にどのように対応していけばいいのかについて考えていきたいと思います。
センター試験に関しては他の記事も書いているので、気になる方はぜひ覗いてみてください!!
それでは本編に入っていきましょう!!
センター試験廃止の解説
センターの主な変更点
出題形式
センター試験ではすべての教科でマークシート式を採用していました。
それに対し大学入試共通テストでは、数学と国語の一部に記述式が導入されます。
数学は大問ごとにマークと記述が混在し、国語は大問ごとにマークと記述が分かれる形式となります。
それに伴い数学はセンター試験ではⅠA、ⅡBともに60分だったところが数ⅠAは70分に延長され、国語も同様に80分から100分に延長が予定されています。
またマーク式が据え置きとなっている問題でも、より本質的な理解が問われるような問題が出題されるとのこと。
今まで小手先の技術で答えを導けていた問題も、おそらく少なくなることが予想されるでしょう。
大きな流れとして、単純な処理能力だけでなく、しっかりと理解しているかや思考力を身に付けているかといった、より本質的な学力を測定したいという狙いが見て取れます。
後々詳しく話しますが、今後ますます真の実力をつけることが重要になってきます。
英語科目の評価
英語では民間の資格・検定試験の結果も評価の対象になります。
しばらくの間は大学入試共通テストと資格・検定試験の両方を使って評価する方針となっています。
民間試験は何回受けてもいいが、利用できるのは事前に提出した二回のみとのこと。
センター試験ではリスニング50点リーディング200点という配点で、読む、聞くという2技能のみを評価対象としていましたが、民間の試験では読む、聞く、書く、話すといった4技能すべてが評価の対象となるため、英語のより実用的な能力が求められます。
長年日本の受験英語は実用的ではないと言われていました。
というのもその多くがリーディングに非常に偏った配点を置いていたからです。
記述式の採用と同様に、より社会に出ても使えるような本質的な能力を多角的に評価する傾向が強まっています。
導入に関する課題
文部科学省は英語のコミュニケーション能力と受験英語であったり、本質的な理解とマーク形式の乖離に対して頭を抱えています。
その是正と一環となるのがこのセンター試験廃止なわけですね。
しかし、英語の民間試験を評価対象にすることについては賛否両論であり、公平に評価することが難しいなどの理由から、来年度の試験では東大はこれらを合否の基準としないことを発表したのは大きな話題となりました。
民間の試験を利用することの公平性を保つことは難しく、経済的な理由によって受けることのできる回数に偏りが生じたり、異なる試験を同じ評価基準で見ることは難しいなど課題は山積みです。
これらの課題に対して文科省と大学入試センターがどのような対策を講じるのかに関して、多くの人が注目をしているのが現状です。
そんな大きな変更点や課題がある大学入試共通テストですが、それを前にした受験生はどのようなことを考え得る必要があるのでしょうか。
受験生が考えるべきこと
受験生が最も重要視するべきは、どんな形式で問われても対応できるような真の実力をつけることです。
今までのセンター試験では付け焼き刃のテクニックで正解にたどり着ける側面も多々ありました。
センターの赤本をひたすら解いて、形式慣れをすることで他の受験生に対して優位になることも可能だったと思います。
もちろん過去問を解くことは重要ですし、過去問を最大限利用する方法なども過去に紹介しています。
しかし今後このような対策がどのくらい効果を発揮するかは分かりません。
記述式ともなれば曖昧な知識はすぐに露呈してしまいます。
今センター試験廃止の情報を知って点数がとりにくくなったと思う人もいるでしょう。
形式に大きな変更があり、世間で騒がれているからといって、決して受験生に対して不利な方向に向かっているというわけではありません。
むしろ適切な勉強法で本質的な力をつけている人が評価されやすくなるということは、それだけ努力が報われやすくなっていると捉えることもできるでしょう。
今までのセンター試験では、実力がある人であってもほんの些細なミスから総崩れになるというリスクがありました。
記述式で途中の過程や考え方が評価されるというのは、実力がある人にとってはありがたいことなんです。
その恩恵を受けるためにも、普段の勉強から答えがあっているか間違っているかだけでなく、なぜこの解き方をすれば答えが出るのか、もっと効率的に解く解法はないかなど、より本質に近づけような勉強を意識しましょう。
具体的にどう勉強していけばいいかなどは別の記事で紹介しています。
たくさん記事がある中でも、まずはこの記事から読んでほしいという記事をまとめていますので、是非そちらをご覧ください。
それではこの記事のまとめに移りたいと思います。
センター廃止まとめ
point今回のセンター試験廃止は、より本質的かつ実用的な能力を測るためのものである。
数・国では記述式が導入され、英語では民間の試験で4技能すべてが評価対象となる。
この変更を有利に生かすためにも、普段の勉強から小手先の技術ではなく真の実力をつける意識をしよう。
今回は以上です!!
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それではばいちゃ~
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