こんにちは。現役東工大生の鼎です。
「参考書は一冊を極めろ。」
僕は常々そういっています。
これは僕が現役の受験生として勉強していた時から東工大に合格し勉強法を伝えている今まで変わることは無かったですし、これからも変わらない勉強の原理原則をついた勉強法だと思っています。
一冊を完璧ににする理由に関しては下記事から。
それに対してよくある質問が次のようなもの。
「参考書の同時進行はダメなんですか?」
「一冊をずっとやると飽きませんか?」
「一冊ずつ極めていったら時間が足りません。」
あなたも気になっているのではないでしょうか。
どれも同じような悩みをもつ受験生がいそうな内容だったので、今回はこれらの質問の回答として参考書の同時進行について話していこうと思います。
参考書の同時進行はあり?
単刀直入な意見
ぶっちゃけていうと答えは「あり」です。
むしろ参考書の同時進行はずべき。
そうじゃないと一日中同じ参考書を勉強するという日々が受験初期から直前期まで続くことになりますからね。
これは現実的ではありません。
短期集中で極めるために同じ参考書に集中するというのは素晴らしい勉強法ですが、基本的には終盤になるにつれ「新しい知識を得る勉強」と「今までの知識を維持する勉強」をしなければならず、必然的に同時に進める参考書の量は増えます。
「一冊を完璧に。」という言葉は決して一冊しかやるなという意味ではなく、「参考書を中途半端なまま終わらせるな。」というメッセージというわけですね。
じゃあ全員が全員参考書を同時進行で勉強していいのか。
これに対しての答えは「NO」。
だめです。
同時進行を推奨しているにもかかわらず、それをやってはいけない人がいるとはどういうことなのか。
その点について解説します。
同時進行の注意点
同時進行をしてはいけない人…
それはずばり「一冊も参考書を極めたことがない人」です。
あなたがもしそうであるなら、様々な参考書を並行して進めるのはおすすめしません。
なぜなら一冊を完璧にするということは、あなたが考えている以上に難しいことだからです。
考えてみてください。
あなたの周りで参考書一冊どこから出されても答えられるというレベルで極めている人がどれだけいますか?
僕の周りにはごく数人しかいませんでした。
参考書を一周やり切れる人だけで半分程度。
複数周やるのは3割。
完璧にしていたのは1割にも満たないと思います。
そのくらい難しいことなんです。
それが複数冊同時進行ならば…分かりますよね。
その反面完璧にする勉強は良い側面があります。
それは一度感覚を掴めば、ほかの参考書でも応用できるということ。
一冊極められた人は二冊でも十冊でもできます。
根本的にやっていることは一緒ですからね。
つまりいかに早く勉強法を自分のものにできるかの勝負になってきます。
だからこそ最初はあまり多くの教材に手を出さず、一冊を完璧にすることを達成してください。
後はそれをほかの参考書でも行うだけです。
たまに「同じ参考書だけでは飽きないか?」との質問を受けますが、僕はそれは思い込みだと思っています。
学校の授業や予備校のカリキュラムは同時進行で進むため、それが当たり前になっている人が多いってだけの話だったりするんですね。
あなたも好きなゲームや楽器に夢中になっていた時があると思います。
そのときって別に他のことやりたくないですよね。
この記事でも解説していますが、最強の勉強法は短期集中です。
まずは一冊にとことん向き合ってください。
最初の一冊のおすすめは英単語帳。
やることが明確で迷いにくいですし、初期に英単語を完璧にするのは英語を学ぶにあたって尋常じゃないメリットがあります。
詳しくは早慶・東工大への英語の勉強法
特に高校2年生、1年生は英単語だけでいいので極めてください。
その先の勉強効率がかなり変わりますから。
スマホを使った英単語暗記法も紹介しているので、いろいろ上手く利用しながらまずは「極める」という感覚を味わってください。
≪まだ間に合う!?≫英単語をアプリで1900個覚える方法【ターゲット】
そして一冊完璧にした後はそれを並行して行います。
その具体的な方法に入っていきましょう!!
同時進行の勉強法
同時進行で気を付けるべきは次の二点。
- メインの参考書とサブの参考書を分ける
- メインの冊数を増やしすぎない
それぞれ解説します。
1.メインとサブを分けよ
この場合のメインとは「新たに知識を得るために使う参考書」、サブは「復習する一度極めた参考書」と考えて下さい。
これらは明確に分けましょう。
そして重要なのはサブです。
当然ながら人間は忘れます。
理解分野ならまだしも、単語などの暗記物は定期的な復習が不可欠。
だからこそ一度完璧にしたら放置ではなく、サブの参考書として使ってください。
「それだと復習に時間取られすぎない?」
そう思うのも当然です。
この勉強法はサブの時間をメインと同等かそれ以上に取るのが当たり前の勉強なんです。
それだけ完璧を維持することは大切だということです。
時期ごとに多少のバランスの変化はありますが、「新しい知識を入れる時間」と「知識を維持する時間」が同じくらいになるように意識してみてください。
詳しくは攻めの勉強と守りの勉強
勉強を進めるにつれてサブの量は増えていきます。
一見復習に手が回らなくなりそうですが、サブでも使っていた参考書は長期記憶になり、数カ月に一度程度の復習でいいものが増えていきます。
冊数が増える分頻度が減るということですね。
是非メインとサブの同時進行を意識してみてください。
後の問題はメインを何冊同時で行うか。
そこを説明していきます。
2.メインの冊数は必要最小限
新しく知識を得る参考書をむやみに増やしすぎると完璧にするまでの時間がかかり非効率です。
基本的には一教科一冊を徹底してください。
何度も何度も言いますが、勉強は短期集中が最も効率的です。
そして基礎から順に積み上げていくことが重要になってきます。
基礎の参考書から一冊に絞ることを意識してください。
自分で論理的な理由が説明ができる場合は増やしてもいいです。
文法の理解をするのに解釈が役立つから同時進行する。
こういった場合は例外としてありだと思うからです。
しかしこの場合は必ずほかの教科のウエイトを落としてください。
例えば先の例でいうと、一日の勉強時間の半分以上は英語に充てたほうがいいでしょう。
細かい時間はあなた自身の能力や慣れなどによっても変わるので一概には言えません。
あなたが最も効率的だと思う冊数を見つけていってください。
それではこの記事のまとめに移りましょう!!
参考書の同時進行まとめ
point参考書は同時進行していいのか。
それに対しての僕の答えは「同時進行しても良いが、一冊を完璧にしたことがない人はまず一冊に集中しよう。」というもの。
極める感覚を知らないまま同時進行するのは避けるべき。
そしてその感覚を覚えたら、やる教材をメインとサブに分ける。
メインは必要最小限にして、知識の吸収と維持のバランスを取りながら同時進行していこう。
今回は以上です!!
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