【システム英単語の使い方、教えます】
「シス単がなかなか覚えられない」
「今の使い方が合っているか不安」
↑上記の悩みを完全解決していきます。
こんにちは。
現役東工大生の鼎です。
本記事では「システム英単語の使い方」というテーマで、3ヶ月で完全攻略可能な勉強法を紹介していきます。
記事の流れは、以下の通り。
- シス単の使い方を完全解説
- 使える便利アイテムの紹介
- シス単の次、2冊目の単語帳
- よくある質問への回答
この記事を読めば、「単語帳完成までの流れ、具体的な始め方、二冊目が必要かどうか」までイメージできるようになりますね。
【記事の信頼性】
僕は受験生当時、高校三年生に上がるタイミングで、すでにシステム英単語を完成させていました。
そして残した実績が以下の通り。
- 理系で、慶應経済に合格
- センター英語で9割越え
- 上記を、現役で達成済み
のちに二冊目の単語帳も完成させた経験もあるので、かなり実用性の高い方法なのでは?と考えています。
システム英単語の使い方は、3ステップです

【システム英単語の完成までの流れ】
- ①:CDを聴いて、正しい知識をインプット
- ②:繰り返しで定着度を高めるステップ
- ③:一日一周しつつ知識のアップデート
それぞれの段階での使い方を深掘りしていきます。
シス単CDを使って、覚えるのが◎です
序盤はシステム英単語のCDを使いながら覚えるのがいいですね。
パソコンを使ってスマホに入れてしまいましょう。
シス単のCDの使い方
CDで読み上げられる音声を聴いて、単語の意味を確認していきましょう。
CDに続いて発音してもOK。
「聴いてるだけじゃ覚えられなくね?」
↑このように思う人もいると思います。
確かに一理あるのですが、僕は最初から意味を覚える必要はないと思っています。
なぜなら、最初から覚えようとしても苦痛ですし、覚えられなくて挫折する人が多いからですね。
意味も一語一義。
CDで流れる意味だけを覚えておけば大丈夫です。
「なんとなく見たことある単語が増えてた」まずはこの状況を作るのが優先。
一気にシス単全てを何周もしようとすると大変なので、まずは1章だけでOKです。
まだ持っていない方は、即購入ですね。
最初は正しい発音・アクセントを
繰り返しですが、序盤はCDは必須だと思います。
というのも、単語を覚える際に間違った発音・アクセントで覚えてしまうと、後々直すのに非常に苦労するからです。
これからシス単を頑張ろうとしている人の多くは、発音記号から正しい発音やアクセントを読み取るのは難しいと思います。
僕も最初は、変な記号の羅列にしか見えませんでした。
CDを繰り返し聴きながら、少しずつ単語に触れていく。最初はこれでOKです。
時間かけすぎはNGな件
CDを使う勉強法は、英単語完成の効率UPにもつながります。
初期に見られるNGパターンが、「ひとつひとつの単語を覚えようとしすぎて、なかなか進まない。」
これですね。
CDは一定の速度で次の単語に進んでくれるので、原理的に時間をかけようがありません。
繰り返し断言しますが、単語は一回で覚えようとしなくてOK。
特に序盤は、この単語見たことあるなぁ…くらいになっていれば上出来です。
僕は今でもたくさんのミニマルフレーズが出てきます。
CDを使う上でのテクニック
僕の個人的な感想を述べてしまうと、シス単のCDはちょっとテンポが悪いですね。
一番最初に覚える段階ならいいのですが、2周3周としていく際にはもう少しペースを速めたいところです。
そんな時はスマホアプリで再生速度を変えることができるものを使うと◎。
「スマホアプリ 再生速度」
↑これでググれば出てくると思います。
僕の感覚としては、1.5倍速でちょうどいいくらいに感じですね。
シス単は、繰り返した数の勝負です

さて、一章の単語がある程度正しい発音が頭に残って、見慣れた単語が増えてきたら、今度はCDを使わずにひたすら繰り返しですね。
「見たことある」→「意味が思い出せる」の段階です。
この段階でも覚えることが多いと挫折するので、一語一義は継続していきましょう。

繰り返しの基本は一秒一単語
この段階に入ったら、一つの単語につきかける時間は1秒までです。
これは繰り返しの回数を最大まで上げる工夫ですね。
1秒悩んで思い出せないのであれば、すぐに答えを見てOKです。
「あぁ、昨日やったのに忘れてる…」
このように萎える気持ちもわかります。
僕も超萎えてましたね。
ただ、萎えていても単語を覚えられるわけではないので、忘れていたらすぐに確認で知識のアップデートです。
こうして何回も何回も同じ単語に出会い、忘れ、覚えるを繰り返しましょう。
ある程度章の単語を覚えてきたら、付箋で単語を分けて、分からない単語のみを繰り返すのも効率的ですね。
英単語に限らず、暗記ものは「出会った回数」>「かけた時間」です。
これには科学的根拠ありです。
繰り返しの勉強が最強な理由
「暗記は繰り返した回数が大切」
↑これは脳科学の見地から見ても正しいと言われていますね。
このエビデンス(科学的根拠)については、こちらの記事で紹介しています。

ちなみにですが、書いて覚えるのはおすすめできません。
なぜなら読むのに比べて繰り返えせる量が極端に落ちるから。
スペルの確認や五感を刺激するなど、用途を限定した使い方はOKですが、普段の学習は読んで覚えるor発音するが◎です。
これについても、先ほどの記事でもっと詳しく説明しています。
読むだけにならないよう注意です
「一秒一単語がいいよ。」
この情報だけ知って、単語帳を流し読みする受験生がいますが、これはあまりお勧めできません。
なぜなら、人間は「思い出す」という過程を踏まないと覚えられないからですね。
「この単語なんだっけ…」
→「あっ、そうだそうだ」
これによって記憶が強化されていきます。
繰り返す際には、手で隠すなり赤シートを使うなりして、必ず脳に思い出すという作業をしてもらいましょう。
流し読みは単語にまだ慣れていない初期であれば有効ですが、この使い方では序盤にCDでその段階を踏んでいるので、しっかりと意味を思い出しながら進めるのが◎ですよ。
1章が終わったらこの繰り返し
ここまでの流れを1章で行うことができたら、同じことを2章でもやっていきましょう。
2章を勉強している間は、定期的に1章の復習を挟むといいですね。
これは好みですが、僕が進めしている順番は、1章→2章→3章→多義語→4章です。
理由は単純で、多義語の方が4章よりも出現頻度が高いように感じるからです。
(完全に僕の肌感覚ですが)
このようにして、1章から多義語まで全ての単語で一つの意味が言えるようになれば、ステップ②はクリアです。
目標にすべきは、一日シス単一周です

さて、ここまでで単語に意味が頭に入ったと。
この時点で単語帳完成と思われがちですが、まだまだやるべきことはあります。
というよりも、この先が重要ですね。
「意味が思い出せる」→「瞬時に意味が頭に浮かぶ」の段階です。

だんだんとスピードを上げましょう
意味が思い出せるようになったら、さらに繰り返して意味が出てくるスピードを上げていきます。
それに伴って、1日で回せる単語数も変わってきますね。
僕は最初一秒一単語と言いましたが、やっているとどうしても一秒以上かかってしまうと思います。
もうちょっとで思い出せそうだったり、頑張って覚えようとしたり。その時間がだんだん縮まるのが理想。
これは完全に実体験ですが、最初は1日100単語覚えるので精一杯だったのが、だんだんと1日200単語→1日1章と早くなっていきますね。
瞬時に意味がわかることの重要性
「意味が思い出せるならよくね?」
そういった反論もあると思いますし、確かにそれもそうかもしれません。
しかし、一つの単語の意味を思い出すのに、1秒かかるか0.2秒で思い出せるかはかなり英語の実力的には変わってきます。
というのも、両者の間には単純計算で5倍もの差が生まれているからですね。
これは極端な例かもしれませんが、意味を思い出す行為を行うと長文の意味の流れが途切れて解釈しにくくなるのは事実です。
個人的な指標を出すと、1秒悩んでいたら完全にそこまでの内容が一旦切れてしまいますね。
そこからまた思い出してを繰り返すと、長文読解スキルに差が出ることはわかってもらえると思います。
スミマセン。
大事なことなので、再度繰り返しますが、意味を思い出せることはゴールではありません。
意味が一秒かけないと思い出せないのであれば、それは使えない知識。
繰り返しの回数を追加して、瞬間的に意味が思い浮かぶようにすべきです。
システム英単語100周は可能な件
僕の過去の実体験を追加しておくと、システム英単語を100周することは可能ですね。
僕は高校が家から遠く、通学に往復2時間以上かかっていたので、受験期終盤は通学中にシス単を1周してました。
あまりイメージわかない方のために単純計算で説明しますが、システム英単語の単語量が約2100語して、一秒一単語で進めると2100秒。
これを60で割ると35。
理論的には35分で1周できるので、超人的なことをしているわけではないです。
これも繰り返しになりますが、僕も最初は100単語進めるのに何時間もかけていました。
その状態からでも100周は可能ですね。
100周した経験談はこちらにまとめてます。

シス単を覚える際に、おすすめのグッズを紹介する

今回のメイントピックは以上なのですが、参考として僕が実際に使っていたおすすめグッズを紹介したいと思います。
どれもシス単を進めていく上で役に立ってくれると思うので、まだ持っていないものがあったら即購入ですよ。

シス単CDとワイヤレスイヤホン
最初の説明でもあった通り、CDは必須。
電車内など、場所を選ばずに勉強するためにも、ワイヤレスイヤホンを持っておくと便利です。
シス単に貼る付箋は細かいのが◎
もし付箋を貼るのであれば、細いものを使うのがいいですね。
貼っても単語の文字が見えるものを使ってあげると、ストレスフリーだと思います。
値段は安いやつで問題なしです。
最後の詰めの単語カード
繰り返す単語を分からないもの限定にする道具として、単語カードも筆頭に挙げられると思います。
僕も利用していたことがありますし、非常に有効でした。
注意ですが、単語カードを使うのは9割がた覚えてから限定です。
というのも、単語カードは作るのに時間がかかりますし、忘れている単語・覚えている単語というのは移り変わるからですね。
単語カードをいくつも持っているのは嬉しい状態ではないので、本来の目的を忘れないよう心がけましょう。
シス単は複数持ちが安パイな件
シス単を二冊持つこともおすすめです。
同じ参考書が複数冊あると、カバンに入れておくようや自宅用など、すぐに勉強できる体制を整えることができます。
個人的には、お風呂に入っている間単語を勉強したかったのですが、湯気でふやけてしまうので自宅用と持ち運ぶ用は分けていました。
- 付箋を貼る用と保存用
- 書き込むようと保存用
- 裁断する用と保存用
用途に合わせて様々な使い方ができますし、予備校などに比べれば参考書はそこまで高価なものでもないので、軽い投資として買っておくことをおすすめします。
シス単公式のグッズは微妙…
システム英単語の公式からは、スマホアプリ(有料)や確認問題集も発売されているようですが、個人的には必要性を感じませんね。
覚えるのは単語帳一冊あれば可能ですし、確認は長文などの実践演習で十分だと思います。
興味があるならば購入してもいいと思いますが、超オススメとは言えません。
英単語帳は、二冊目はやるべきなのか

「シス単でどこまで対応できますか?」
「二冊目は必要ですか?」
こういった質問をよく聞かれるので、お答えしておこうと思います。

二冊目をやる基準を示しておくと、「シス単を完成させた後、過去問を解いて足りないと感じればやるべき」ですね。
すみません。
僕もはっきりした指標を示したいのは山々なのですが、こればっかりは人によります。
というのも、必要な語彙量は
「その人自身の国語力」
「志望校の難易度」
これらによって大きく変わってくるからです。
一概に「早慶なら二冊」「MARCHなら一冊」みたいなことは言えないということですね。
ただ言えるのは、平均値でいうと早慶以上の難関大学を目指す受験生は二冊やる必要がある可能性が高い印象を受けます。
自分は語彙力がないと苦しそうと感じるのであれば、早めの完成を目指しておけばOKです。
ちなみにですが、僕はシス単では対応できないと感じたので、速読英単語の上級編をやりました。
シス単の次にやるべき、おすすめの単語帳

もし仮に二冊目が必要となった場合のおすすめ参考書を紹介しておきます。
用途に合わせて自分に合ったものを見つけてください。

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
概要推奨偏差値帯 40~
長文系or単語羅列系 単語羅列系
単語数 多い
推奨利用時期 序盤~直前期
【鉄壁の特徴】
- 単語の成り立ちから深く理解できる
- 簡単な単語から載っている
- シス単と同じく単語羅列系
- 熟語もある程度掲載されている
【鉄壁がおすすめな人】
- 単語の知識を徹底したい人
- 熟語も一緒にさらいたい人
- 長文系の英単語帳が苦手ない人
- 長文読解能力には自信がある人
速読英単語 上級編 【鼎も使用】
概要推奨偏差値帯 60~
長文系or単語羅列系 長文系
単語数 普通
推奨利用時期 中盤~直前期
【速単上級編の特徴】
- シス単と重複する単語が少ない
- 速読力の向上につながる
- CDの使用でリスニング力をあげられる
- 普遍的なテーマ力をつけられる
【速単上級編がおすすめな人】
- 速読力を鍛えたい人
- シス単から無駄なく繋げたい人
- リスニング力をあげたい人
- 速読英熟語を使っている人
話題別英単語 リンガメタリカ
概要推奨偏差値帯 65~
長文系or単語羅列系 長文系
単語数 普通
推奨利用時期 中盤~直前期
【リンガメタリカの特徴】
- シス単と重複する単語が少ない
- 専門的なテーマ力をつけられる
- CDの使用でリスニング力がつけられる
- 必要なテーマのみに絞って利用可能
【リンガメタリカがおすすめな人】
- 医学部・経済学部を目指す人
- テーマ力不足を感じる人
- 単語よりも背景知識を身に付けたい人
- 硬い文章に慣れたい人
シス単の使い方について、よくある質問

システム英単語について、よく聞かれる質問に回答します。

単語の意味を順番で覚えてる気がする
個人的には、英単語の意味を順番で覚えてしまっている状況は、そこまで悪いことではないと思っています。
何故ならば、その単語の意味を覚えた時に、順番という情報によってより強い記憶になるからです。
忘れかけた時に、「これ、あの辺にあったな…あっ!」という場面も少なくないので、気にせず記憶の定着に磨きをかけてください。
書いて覚えないと、スペル書けなくない?
読んだり発音したりを中心に勉強していては、スペルが覚えられないのでは?
この疑問は当然の疑問ですね。
確かにその通りだと思います。
しかし、僕の結論としては書かないでOKですね。
この理由についてはこちらの記事参照です。

【最後に】システム英単語は、最高ですね

さて、システム英単語の使い方はいかがだったでしょうか。
すごく伝えたいことがたくさんあって、説明が難しい部分等ありましたが、参考にしていただければ幸いです。

僕はシス単を愛し続ける件
システム英単語は僕が初めて完成させた参考書でもあり、一番多く周回した参考書でもあります。
一番ボロボロにして、一番書い直しました。
皆さんもそんな思い出の一冊を作ってみてください。
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それでは今回の記事は以上になります。
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